旧札・古紙幣の価値・買取相場の画像

旧札・古紙幣をお持ちの方は少なくありません。実際に過去に通貨として流通していたお金ですので、自宅の蔵に眠っているケースや、紙幣が刷新されたタイミングで記念に手元に置いておく方もいらっしゃいます。

旧札は基本的に額面以上の価値はないことが多いのですが、中にはいくつかの条件が揃うと、コレクターからの需要が高まり額面以上、ときに数万~数十万円といった価格で取引されることもあります。

とはいえ、延べ50以上の種類が発行されてきた旧札ですので、素人目にはどのような旧札・古紙幣に価値があるのかを判別するのは難しいと言えます。

そこで今回は、旧札・古紙幣の価値について、代表的な種類を紹介しつつ、価値・売却した場合の買取相場について解説していきます。

旧札・古紙幣とは?価値はある?

価値はいくら?の画像

まず初めに旧札・古紙幣の基本情報をご紹介します。

旧札・旧紙幣とは一般的に、明治時代以降に発行され流通した紙幣を指します。2020年までに発行された53種類の紙幣から、現在発行されている4種類(福沢諭吉新1万円札・樋口一葉5千円札・野口英世千円札・首里城2千円札)を除いた49種類の紙幣が旧札・旧紙幣と呼ばれています。

一方、古紙幣とはお金としての価値がなく、現在は使用できない紙幣を指します。江戸時代に幕府や政府の発行した藩札、県札をはじめ、明治時代の軍用手票や明治通宝、旧国立銀行券などは古紙幣に該当します。

旧札・古紙幣は現在も使用可能?

基本的に、以下のように理解するのが良いでしょう。

  • 旧札・旧紙幣=現在も使用・換金ともに可能
  • 古紙幣=使用・換金ともに不可能

なお、これまでに発行された紙幣、53種類の内、22種類が2020年時点では使用可能となっています。残りの31種類はお金の価値を失っているため、銀行での換金もできなくなっています。

参照:日本銀行「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか? 古いお札を持っていますが、現在も使えますか?」

また、お金のとして使用可能な22種類の旧紙幣であれば金融機関にて交換してもらうことができます。

しかし旧紙幣の中には、額面以上、いわゆるプレミアの価値を持つものも存在するため、場合によっては等価での換金では損をすることもあります。

それでは、銀行での換金以外にはどのような方法で現金化すれば良いのでしょうか?

旧札・旧紙幣を銀行での換金以外で現金化するには?

旧札・旧紙幣を銀行以外で現金化するには、ネットオークション、もしくは買取店の利用が選択肢となります。(なお、お金としての価値が失効している”古紙幣”は金融機関での換金ができないため、上記2つの方法どちらかで現金化を狙うのが良いでしょう。)

基本的にお好みの方を利用して良いでしょう。

ただし、ネットオークションはご自身で商品の情報を編集する必要がありますので、旧札・旧紙幣の価値を自身で把握していないと、買い手側に価値を理解してもらうことができず安売りしてしまうこともあります。また、オークションサイトによっては、現行紙幣の売買を禁止している場合もありますので、利用規約をしっかり読んだ上で利用しましょう。

参考:メルカリ「旧紙幣を出品したのですが、削除されてしまいました。」

当サイトでは、ネットオークションよりも買取店の利用をおすすめしています。お住いが市街地であればすぐにお店を見つけられるかと思います。

またお近くに買取業者がない場合でも、出張買取のように自宅に居ながら売却することもできます。基本的に無料で査定してもらうことができますので、「いくらになるのか価値だけ知りたい」といった場合でも利用可能です。

旧札・古紙幣の価値・買取相場

それでは本題である、旧札・古紙幣にはどの程度の価値があるのか、また買取に出した場合の買取相場についてご紹介していきます。江戸時代から順に時代を追って種類ごとに紹介していきます。

飛ばしたい方は、以下のリンクより、お手持ちの紙幣の発行された時代を選んでご覧ください。

▼江戸時代 ▼明治時代
▼大正~昭和時代 ▼軍用手票

江戸時代の旧札・古紙幣の価値・買取相場

江戸時代には、全国レベルで流通する紙幣は多くなく、藩(現在の都道府県)内でのみ流通していた紙幣が確認されています。

越前福井藩札

越前福井藩札

時代 1661年(寛文元年)
希少価値 A
買取相場 -円
素材

藩札の中でも初期に製造され流通した越前越前福井藩札銀十匁札。イミテーション(模造品)も多数製造されています。非常に歴史的価値が高い古紙幣ですので、本物であれば高額で取引されます。
換金する場合には、鑑識眼を持った鑑定士が在籍している買取業者に依頼して正確に価値を判別してもらう必要があります。状態も重要ですので、慎重に取り扱うことをおすすめします。

和歌山藩札

和歌山藩札

時代 1730年(享保十五年)
希少価値 B
買取相場 70,000~120,000円
素材

デザイン性が高さが人気で、コレクターの多い和歌山藩札。こちらもコレクター間では比較的おなじみとも言える藩札ですが、歴史的価値の高さから買取でも高価格帯での査定が多くなっています。
オークションでは美品で15~20万円ほどで取引されていますので、買取店に査定を依頼した場合、状態にもよりますが、おおよそ70,000~120,000円程度が買取相場となります。

峰山藩札

峰山藩札

出典:ヤフオク
時代 ~1871年(明治4年)
希少価値 B
買取相場 30,000~70,000円
素材

丹後国中郡峰山(現在の京丹後市峰山町吉原)に存在した峰山藩で発行された藩札。藩札の中でも平均買取相場としては非情に高い水準にあり、発行数が少ないことによる希少性の高さが、現在の買取相場の高さにつながっています。美品であれば、30,000円~が相場となります。

小諸藩札

小諸藩札 時代 1869年(明治2年)
希少価値 C
買取相場 20,000~50,000円
素材

明治2年7月、伊那県と信濃国内14藩は二分金不通用という贋作への対策として、明治2年10月に信濃全国通用銭札を発行しました(藩札ですが、正確には明治時代の古紙幣にあたります)。信濃国内共通で通用した銭札です。上田藩、松本藩、飯田藩、松代藩などで発行された藩札もある中、小諸藩が発行した藩札は発行数が少なく、希少価値の高い古紙幣となっています。買取相場としては、20,000円程度となっており、状態次第で40,000~の高額査定円期待ができます。

上田藩札

上田藩札 時代 1869年(明治2年)
希少価値 C
買取相場 12,000~30,000円
素材

小諸藩札と同じく、二分金不通用の対策として発行された上田藩札。発行間もなく新政府により通用停止令が出され回収が始まりました。回収が難航したとはいえ、発行期間が短いため現存数が少ない古紙幣です。藩札全般に言えますが、和紙で作られた高級感からファンも多く、こちらも状態次第で3万円程度の買取相場となります。

明治時代の旧札・古紙幣の価値・買取相場

甲号兌換銀行券 裏猪十円(こうごうだかんぎんこうけん うらいのしし10えん)

甲号兌換銀行券 裏猪十円(こうごうだかんぎんこうけん うらいのしし10えん)

出典:amazon
時代 1899年(明治32年)
希少価値 B
買取相場 40,000~10,0000円
素材

表面に和気清麿と護王神社、裏に猪が意匠された図案の古紙幣です。時代背景としては、銀本位制から金本位制の過渡期にあたる1899年、同党の金銀と交換できる兌換券が発行されており、その一つが裏猪10円です。肖像の和気清麻呂が猪に難事を救われたという伝説からデザインされており、演技が良く、コレクターからも人気の紙幣です。
状態で買取相場は変動しますが、美品であれば、40,000から、折り目もないような極美品であれば10万円程度の値が付けられるでしょう。

改造兌換銀行券 分銅五円(かいぞうだかんぎんこうけん ぶんどうごえん)

改造兌換銀行券 分銅五円

出典:楽天市場
時代 1888年(明治21年)
希少価値 A
買取相場 150,000~500,000円
素材

明治18年より発行された「日本銀行兌換銀券」の品質が悪いため、改良され製造されたのが、「改造兌換銀行券」で、この分銅五円はその一つです。
表面のデザインは菅原道真で、歴史上の人物としての知名度の高さもこの紙幣の人気の高さに繋がっています。
日本の古紙幣の中でも、トップクラスにコレクターからの人気の紙幣ですので、買取に出せば、数十万円の高額査定となることもあります。極美品であればさらに価格が跳ね上がることを想定されますので、ぜひ慎重に取り扱ってください。また、古銭買取業者を複数探して最も高く買い取ってくれる業者を見つけるようにしましょう。

新国立銀行券 かじや5円(しんこくりつぎんこうけん かじや5えん)

新国立銀行券 水平1円(しんこくりつぎんこうけん すいへい1えん)

旧兌換銀行券 大黒1円(きゅうだかんぎんこうけん だいこく1えん)

明治通宝(めいじつうほう)

改造紙幣 神功皇后1円(かいぞうしへい じんこうこうごう1えん)

大正〜昭和の旧札・古紙幣の価値・買取相場

政府紙幣 靖国50銭(せいふしへい やすくに50せん)

日本銀行券B号 岩倉旧500円

日本銀行券C号 聖徳太子1万円

日本銀行券A号 二宮1円(にほんぎんこうけんえーごう にのみや1円)

日本銀行兌換券 裏赤200円(にほんぎんこうだかんけん うらあかに200えん)

大正政府紙幣 10銭(たいしょうせいふしへい 10せん)

大正兌換銀行券 大正武内5円(たいしょうだかんぎんこうけん たけのうち5えん)

昭和政府紙幣(しょうわせいふしへい)

軍用手票の価値・買取相場

在日米軍軍票 B20円券(ざいにちべいぐんぐんひょう びーにじゅうえんけん)

在日米軍軍票 A1円券(ざいにちべいぐんぐんひょう えーいちえんけん)

日華事変軍票 乙号5円(にっかじへんぐんひょう おつごう5えん)

日華事変軍票 丙号1円(にっかじへんぐんひょう へいごう1えん)

シベリア出兵軍票(しべりあしゅっぺいぐんぴょう)

日露戦争軍票(にちろせんそうぐんぴょう)

日華事変軍票 丁号券(にっかじへんぐんぴょう ていごうけん)

旧札・古紙幣を高く売る“コツ”と“注意点”

旧札・古紙幣を高く売る“コツ”と“注意点”

旧札・古紙幣の価値は、希少性だけでなく“状態”も重要な要素となる

旧札・古紙幣の価値の主な判断材料になるのが、希少性と状態です。発行数・残存数が少ない紙幣は希少性が高まりその分価値も高くなります。ただし希少性に加えて状態も重要なポイントで、たとえプレミア紙幣でも状態が酷い場合には、1/10~1/100程度まで価値を落とす場合もあります。

そのため、価値の高い紙幣ほど、取り扱いには注意しましょう。

なお、一点注意が必要で、すでに汚れてしまっている紙幣は無理に綺麗にしないようにしましょう。紙幣は紙で作られていますし、古いものは製造されてから100年以上経っている場合もありかなり耐久が落ちています。無理に洗浄してかえって破ってしまったり、傷つける可能性が高いので、すでに汚れている場合はそのままの状態で査定してもらうことをおすすめします。

査定前におおよその買取相場を押さえておく

査定前にある程度の相場を押させておきましょう。ネットオークションに出す場合、買取店に査定を依頼する場合、どちらにおいても買取相場を知っておけば安売りしてしまうリスクを回避することができます。

どうしても価値を判別できない場合は、無料査定などを上手く活用して、複数業者の相見積もりなども有効と言えます・

買取業者選びは慎重に

旧紙幣・古札などの古銭は、買取業者によって買取価格が異なります。というのも、例えばですが、バイセルは軍用手票はプレミアの場合のみ査定対象ですが、福ちゃんであれば基本的にすべて査定対象となります。

買取業者によって強みが異なりますし、買取基準も異なります。ぜひ当サイトでも各買取業者の特徴や口コミ・評判をまとめていますので、お時間ある方は参考にしてみてくださいね。

まとめ

旧紙幣はお金としての価値を持っているものもありますので、額面と同額で換金してもらうことも可能です。しかし中にはコレクターも多く、額面以上のプレミアの価値を持っていることもあることがお分かりいただけたかと思います。

とはいえ、旧紙幣・古紙幣は非常に種類も多いですし、そのときの状態や流通状況によっても相場が変動します。その道の専門家でないと価値を見極めるのが難しいため、現金化したい場合には、古銭買取の専門業者の利用をおすすめします。

そしてこの記事が、大切な古銭を気持ちよく、損せず、現金化・売却するための一助となれば幸いです。